スローダウン

あなたはあの日きっと戸惑っていたのだろう
不安に満ちた心隠してた夢の果てに
目をつぶったままきっと飛び出していたのだろう
ゆがんだ想像は全部投げ捨てるために

マーマレード色の空が孤高の鳥の影を包み込んでいるような
その場面そっとスローダウンさせて焼き付けているよ
何千マイルの彼方、虚空を割っていつかたどり着いていますようにと
手を合わしてそして目をつぶって動き出しているよ

あなたは今もきっと戸惑っているのだろう
投げ捨てた想像と残った現実の中で
目をつぶったままずっと飛び出していればいいさ
黒い闇晴れてきっと無限の暁光の中へ

コバルトブルーの海が孤高の島の影を洗い流しているような
その場面そっとスローダウンさせて焼き付けているよ
何億年もの彼方、時空を越えてなおも有り続けていますようにと
手を合わしてそして目をつぶって動き出しているよ