田舎の二人

このごろ風も少し冷たくなり
町の景色も少し変わりだした
君と僕のふたりだけは
ずっと変わらないものと信じていたよね

コーヒーカップが空になってもまだ
飽きもしないでしゃべり続けたよね
移り変わる時代の波も
きっと僕らは関係ないと思ってた

走り出す列車の窓から君の姿が遠ざかってく
どうか許してよ今は
君の顔も見る勇気がなくて

君の一粒の涙に 心が揺らぎそうになる
結んだ手と手をほどいて
僕は歩き出した

それでも僕の心は少しずつ
そんな僕らに苛立ちを感じてた
そして僕は旅に出ると
手荷物ひとつまとめて心決めたんだ

走り出す列車の窓から君の姿が遠ざかってく
どうか許してよ今は
君の顔も見る勇気がなくて

君の一粒の涙に 心が揺らぎそうになる
結んだ手と手をほどいて
僕は歩き出した

桜が見える季節には君を迎えに戻るから
想い出つめたあの場所で
君に会いたいんだ